自家製シロップのクリームソーダ。初夏の色ができるまで
これは feeee.link の紹介用サンプル記事です。実在の店舗・人物の記事ではありません。
うちのクリームソーダの色は、着色料なしの淡い色です。初夏、シロップを仕込みながら考えていることを書きます。
シロップは、レモンと季節の果実で
クリームソーダ(¥680)のシロップは、レモンと季節の果実で自家製しています。市販のシロップを使えば色も味も一年中安定するのですが、それをやらないのは、季節の果実で作ったシロップの香りが、やはり別物だからです。仕込みの日は店じゅうが果実とレモンの香りになって、営業前からちょっと得した気分になります。その時々の果実で作るので、味も色も少しずつ変わります。「前と違う」はうちのクリームソーダの場合、だいたい季節が動いた合図です。
鮮やかな緑では、ないけれど
喫茶店のクリームソーダといえば、あの鮮やかな緑を思い浮かべる方が多いと思います。うちのは違って、着色料を使わない、果実そのままの淡い色です。写真映えという点では正直、あの緑に敵いません。それでも淡い色でやっているのは、飲み終わったときに残るのがシロップの香りと果実の余韻であってほしいからです。グラスの中の色が薄くても、味の輪郭ははっきり作る。そこはコーヒーの「明るい酸」と同じ考え方で作っています。夏に向けては氷をたっぷりで、どうぞ。
浅煎りの店の、コーヒー以外の看板
バスクチーズケーキとクリームソーダは、うちの「看板の二品」です。コーヒーの店なのにと言われそうですが、コーヒーを飲まない方にも椅子に座ってほしくて、この二品には豆と同じだけ手をかけています。ご家族やお仲間で来られて、コーヒー、ラテ、クリームソーダと注文が割れるテーブルを見ると、しめしめと思います。初夏の午後、氷の音のするグラスと湯気の立つカップが同じテーブルに並ぶ景色は、この仕事のご褒美のような眺めです。
コーヒーの店で、ソーダを頼む勇気
「コーヒーの店でクリームソーダを頼んでもいいんですか」と聞かれたことがあります。もちろんです、というより、ぜひ頼んでください。コーヒーが飲めない方、今日は気分じゃない方のためにこの一杯を作っています。お連れの方が本日のコーヒー(¥580)で、ご自身はクリームソーダ、途中で一口交換——そんな楽しみ方も見ていて嬉しいものです。カフェインを控えている方には水製法の豆のデカフェ(¥600〜)もあります。どの椅子にも、ちゃんとおいしい一杯を用意しています。

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