利尻昆布で一番出汁を毎朝引く、しゃぶしゃぶと季節鍋の店です。 黒毛和牛の霜降りをさっとくぐらせる一枚、すり鉢で当たる自家製ごまだれ、締めの卵雑炊まで。カウンターには一人用の銅鍋を用意して、おひとり様も気兼ねなく。 冬はふぐちりや鴨鍋、夏は冷しゃぶと、鍋を通年の楽しみに。湯気の向こうで、憂いを少し置いていってください。






仕事帰りに一人で温かいものが食べたくて、カウンターの銅鍋を目当てに通うようになりました。自分の鍋なので誰にも気をつかわず、肉を泳がせる間の湯気をぼんやり眺める時間がちょうどいい。ごまだれをすり鉢で出してくれるのも嬉しくて、締めの雑炊まで頼むともう大満足です。一人でしゃぶしゃぶ、という選択肢があるのはありがたいです。
40代・会社員さま(お一人でご来店)両親の金婚祝いに二階の個室を貸切にしました。卓上鍋なので家族で取り分けながら、鴨鍋と黒毛和牛を両方楽しめて、火の通し方も店の方が見てくれるので年配の両親も安心。子どもには辛くない昆布出汁で取り分けてもらえました。締めのうどんまでみんなでつつけて、写真もたくさん撮れた良い夜でした。
30代・ご家族さま(8名の金婚祝い・個室貸切)
はじまりは、祖母の家の卓上鍋でした。冬になると昆布を張った鍋を囲んで、薄い肉を一枚ずつくぐらせては取り合った、あの湯気の記憶です。料亭で八年、出汁の引き方と魚のさばきを叩き込まれたあと、独立して選んだのが「鍋」でした。派手な一皿ではなく、囲んで、待って、分け合う——その時間ごとお出しできる料理だと思ったからです。むゆう、と名づけたのは、湯気の向こうで少し憂いを置いていってほしいという願いからです。 出汁は利尻昆布で毎朝一番出汁を引き、素材の甘みを邪魔しない澄んだ味に仕立てます。ごまだれはすり鉢で当たり、ポン酢は柑橘を搾って自家製に。肉は黒毛和牛と三元豚を、その日いいものを見て仕入れます。そして、一人でも鍋を楽しめるように、カウンターに一人用の銅鍋を並べました。鍋は冬のもの、複数人で来るもの——そんな決まりを少しずつほどいて、暑い日の冷しゃぶも、一人の夜の銅鍋も、家族の卓上鍋も、同じ一軒で受けとめられる店でありたいと思っています。