帯は、うしろで結ぼうとするから難しいのです。だから当教室は、前で結んで最後にくるりと回す『前結び』でお教えします。 体験は手ぶらで、着物も帯もこちらの貸出で。着物や帯を売りつけることは、いたしません。 ひとりで着られるようになると、着物は特別な日のものから、ふだんの選択肢に変わります。その自由を、あなたの手に。






タンスに眠っていた祖母の大島紬を、自分で着られるようになりたくて体験に伺いました。不器用な私でも前結びだと帯の形が目で見えて分かりやすく、4回目でなんとかひとりで。何より、体験の日にお着物を一切すすめられなかったのが安心でした。今は月に一度、着物で美術館へ出かけるのが楽しみです。
40代・ふだん着コースの生徒さま(文京区・会社員の方)上の子の七五三を写真館で着せてもらったとき、あっという間で少し寂しくて。下の子は自分の手で、と思って他装コースに通いました。娘の四つ身に結び帯を結んであげられた日は、本当に泣きそうでした。ぐずったときの間の持たせ方まで教えてくださって、当日も慌てずにすみました。
30代・他装コースの生徒さま(台東区・二児の母)
桐生 千寿(きりゅう ちず)。東京・下町の生まれで、祖母と母がふだんから着物で暮らす家で育ちました。二十代は呉服の販売員として働き、成人式や卒業式のシーズンには着付けの現場に入って、一日に何十人ものお嬢さまを着せてきました。けれど流れ作業で帯を結ぶうちに、「この方が明日から自分で着られたら、着物はもっと自由になるのに」という思いが強くなり、現代和装の講師資格と着付け技能士1級を取って、教える側に回りました。\n二〇一九年、着物の似合う谷根千の路地の奥に、この小さな教室をひらきました。屋号の「和日和(わびより)」には、洗濯日和のように「今日は着物にしようかな」と気軽に思える日を、一人でも増やしたいという願いを込めています。大切にしているのは二つだけ。着物や帯を売らないこと。そして、うしろで格闘する着付けではなく、前で結んで最後に回す『前結び』で、ちゃんとひとりで着られるところまでお連れすること。許状のためでも、人に見せるためでもなく、あなたが自分の手で袖を通せる自由のために。まずは手ぶらで、体験にいらしてください。