路地の奥、木の扉を押すと十席のカウンターと小さな黒板。 シェフひとりで仕込む、南仏の家庭料理と自然派ワイン。 コース一辺倒ではなく、アラカルトで一皿ずつ気軽に。






ひとりでふらっと入って、グラスワインとパテだけのつもりが、シェフと話しているうちに三杯。気取らないのに一皿ずつ丁寧で、路地裏の常連の気分を味わえました。
カウンターをよく利用する常連の方記念日に予約しました。おまかせコースの牛ほほ肉の煮込みが忘れられません。価格帯や雰囲気がサイトで分かっていたので、安心して伺えました。
おまかせコースを利用したご夫婦
パリの下町のビストロと、南仏の実家の台所。その二つの記憶が、この十席の店の原点です。修業先で覚えたのは、高級な技より「その日の仕入れをいちばんおいしく出す段取り」でした。だから当店には固定の大きなメニューがありません。市場で出会った食材を黒板に書き、一皿ずつ組み立てていきます。 シェフひとり、ホールもワインも同じ手で回す小さな店です。手が届く範囲でしか仕込めないぶん、目の前のお客様の一杯とひと皿に集中できます。気張らずに、けれど手は抜かず。仕事帰りの一杯にも、大切な日の食事にも寄り添える、そんな街のビストロでありたいと思っています。